
資産運用の考え方
ズバリ、投資は投資、保険は保険です。
例えば車に乗る人は、ほとんどの人が任意保険に入ります。投資で資産運用してるから自動車保険はいらないという人は私の周りではあまり見かけません。
それは何故か?
ちょっと車をぶつけたくらいの数万円であれば自己負担でなんとか賄えますが、人の家を傷つけてしまったり人を死傷させてしまった場合はそんな次元では解決できない多額なお金が必要になります。
保険も同じで、今の生活に対してそんなに影響がないリスクには貯蓄や投資で増やした資産でなんとかなりますが、毎月の生活にも影響を及ぼすような突然な事故に見舞われたり、長期的な療養が必要な病気に罹る可能性は誰にも等しくあるリスクです。
そのタイミングが転職、出産、子供の進学、親の介護と重なってしまったら、更にその時NISAや株の運用益が下がってしまってたら・・・。
資産の価値が下がっている現代において、もちろん積極的な資産運用はするべきです。
しかし、投資は自分の望むタイミングで欲しい成果が得られるものではありません。
突然多額のお金が必要になった場合や計画的な準備金が必要なものは保険を活用するのは有効な手段の一つであることは間違いありません。
認知症になる前に対策できる事、認知症になったら出来なくなること
親が自分が認知症になってしまったら・・・私の身近で起こったことを例に挙げさせて頂きます
- 本人の財産を守るという観点から、銀行口座が凍結されます。詐欺や不正利用を防ぐためです。
また、親類が通帳を管理していても認知能力の低下により家族間での金銭トラブルも起こる場合もあります。家族とお金のことで揉めるなんて悲しい事だと思います。 - 家や土地など名義人であるものや保険は、本人に認知能力がないと判断された時点で契約に関する手続きができなくなったり、手続きするのにさまざまな書類が必要になったりします。
子育てや仕事に追われる毎日の中での時間と労力がかかるのは負担が大きくなり、身体的にも精神的にも厳しくなります。
認知症になると、後見人を立てることも必要になってきます。
後見人は認知症になる前なら、本人の意思でご家族を任意後見人にすることができます。
認知症になってしまい意思能力が失われてからですと、家庭裁判所が後見人を選定するので、家族や親族が後見人に選ばれることが少なくなり、多くが弁護士や司法書士、社会福祉士などの専門家に後見人になります。
専門家が後見人になった場合、報酬費用が月/2万〜6万前後かかります。
できる事ならば家族に資産管理をして欲しい、報酬費用を節約したい希望があるならば、事前に家族間での話し合いと対策をすることをお勧めします。