日本では2015年10月に兵庫県で初めて自転車保険が義務化されました。2024年10月時点では、加入が義務化されている都府県は34、努力義務としている道県は10に拡大しています(国土交通省調べ)。
私自身、自転車で移動することが多く、出会い頭の衝突の危険を感じたり、危険な運転をするお子さんを目にすることがしばしばあります。我が子も例外ではなく、いつ事故を起こさないか心配しています。もし私自身がけがをするだけなら自業自得ですが、万が一人身事故を起こして相手が重傷を負ったり亡くなった場合、損害賠償額が数千万円~1億円に達する可能性があります。
現在、自転車保険が義務化されている地域でも、法律上の強制加入ではなく、加入を義務付けるという位置付けがほとんどで、違反しても罰則がないケースが多いです。しかし、事故の被害者や加害者が大きな経済的負担を背負わないためには、保険加入は重要です。
自転車保険に加入するメリットは次の通りです。
・加害者:万が一の事故でも高額な賠償請求を避けられる。
・被害者:適切な治療や補償を受けられる。
では、どうすれば自転車保険に加入できるのか。実は、多くの人が知らず知らずのうちに損害賠償への備えをしている場合があります。以下の方法で保険に加入している可能性があります。
・自転車保険の契約:保険会社が提供する専用保険。
・火災保険や自動車保険の特約:賠償責任補償が自転車事故にも適用される特約を利用。
・クレジットカード付帯保険:一部のカードに自転車事故補償が含まれる場合あり。
・TSマーク付帯保険:自転車安全整備士の点検を受けると付与されるTSマーク(赤・青)に保険が付帯。
これらの手段を確認し、万が一の事故に備えた準備をしておくことを私は推奨しています